対馬丸慰霊碑建立除幕式
3月19日(日)に,太平洋戦争中,十島村・悪石島沖で撃沈された学童疎開船・対馬丸の犠牲者が漂着した船越(ふのし)海岸で亡くなった人々を追悼する慰霊碑の除幕式がありました。地元の久志校の児童生徒と職員も参加しました。
除幕式には沖縄県から駆けつけた生存者や遺族,宇検集落の住民や関係者等,およそ100名が参列しました。宇検村長の挨拶を始め たくさんの方の挨拶がありました。
挨拶が終わると,遺族の方と久志校の児童生徒で慰霊碑の幕を引きました。
その後,参列者の代表者の方々が玉串をささげて犠牲者の霊を慰めました。
それが終わると,碑文を一兵さんと凱仁さんが感情を込めて堂々と読み上げました。
遺体の埋葬をされた宇検集落の大島先生が,この悲劇を詩にした短歌を詠まれました。この慰霊碑は先生の悲願だったので,感無量だったそうです。
そして奄美大島で救助された生存者の上原清さんが「奄美大島で慰霊するという使命を果たせてうれしいです。地元の人が救ってくれた命を未来へつないでいきたい」とあいさつされました。
最後に遺族を代表して,妹さんを亡くしたという女性が,船越海岸から海へむかって亡き妹へ呼びかけました。言葉で言い表せない気持ちになりました。
除幕式は,雨が降る中たいへんでしたが,久志校の児童生徒はおよそ1時間の間,しっかりした態度で臨むことができました。この貴重な体験を忘れずに後世へ語り継いでいって欲しいです。
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